気道収縮物質ヒスタミン, プロスタグランジンF_<2α>ロイコトリエンD_4吸入負荷による気管支喘息患者の気道収縮部位の差の検討 : クロスオーバー法による
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概要
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軽-中等症の成人気管支喘息患者に日を変えて3種類の気道収縮物質の吸入負荷を行い, 呼吸機能諸指標の変動パターンを検討した.用いた指標は FEV_<1.0>, VC, FVC, V_<50>, DDI (V_<50>He-O_2/V_<50> air) である.予備実験の結果, 強制呼出動作自体が呼吸機能値に影響するため15分以上の間隔をあけて測定した.前値に比し FEV_<1.0>が20%程度低下するまで吸入を行い諸指標の推移を検討した.FEV_<1.0>, V_<50>はいずれの収縮物質においても平行した変動を示したが, 45分以内にほとんどの例は前値まで回復した.しかしPGF_<2α>のみ回復は遅延した.FEV_<1.0>が90%以上前値に復した時点では, DDI は PGF_<2α>は上昇, 他は低下したが吸入前値に比べ有意ではなかった.DDIの変動パターンを検討すると3剤間の気道反応様式には互いに関連はみられず, 同一被検者においても一定の反応パターンを示すことは少なかった.3剤は共に比較的末梢気道を収縮させるとされているが, 明らかな末梢気道収縮を示す成績は得られなかった.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1985-11-30
著者
-
信太 隆夫
国立相模原病院
-
荒井 康男
国立相模原病院 臨床研究部
-
油井 泰雄
国立相模原病院アレルギー臨床研究部
-
前田 裕二
国立相模原病院リウマチ・アレルギー臨床研究部
-
新田 啓次郎
国立相模原病院アレルギー臨床研
-
前田 裕二
国立相模原病院 内科
-
新田 啓次郎
国立相模原病院アレルギー臨床研究部
-
新田 啓次郎
国立相模原病院
-
油井 泰雄
国立相模原病院アレルギー研究部
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