慢性関節リウマチ, 関節液の補体価とCryoprecipitates
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概要
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慢性関節リウマチ(RA)関節液の補体価と, cryoprecipitate (cryo.)との関係を検討した.1) cryo.は, RA13/22, 変形性関節症1/29に陽性.2) RA, D.J.Dの補体価の平均は, おのおの19.1, 34.3で, cryo.陽性例は全例20以上であった.3) cryo.と補体価は負の相関を示した.4) Clqとの反応は, cryo.陽性例に強くみられた.5) 関節液の抗補体活性は, cryo.陽性例に強かったが, 37℃と4℃では一定の動態を示さなかった.6) 補体価とIgG-RFは負の相関を示した.7) β_1C/A conversionは, 低補体価cryo.陽性例に強くみられた.以上の点よりcryo.は, 抗原抗体複合物で, 補体が消費されたため, 低補体価を示すと推定される.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1973-11-30
著者
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