ヒト末梢血白血球の芽球様化反応の基礎的検討

概要

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ヒト末梢血より分離した白血球に, PHA, ALS, 特異感作抗原, 同種白血球を加えて, in vitro で培養するときにみられる lymphocyte activation を DNA 合成を指標として測定し, その基礎的条件の検討を行なった.主要な結果は以下のとおりである.1. 培養開始より DNA 合成の極値に至るまでに要する時間は, stimulant の種類により異なり, ALS では4日目, PHA では4-6日目, 感作特異抗原では6日目, 同種白血球では7日目である.2. 培養に混入する同種白血球は, lymphocyte activation をおこす stimulant とはならない.多型核白血球の混入の多い(70%以上)反応細胞は, 低反応値を与えることが多く培養に不適当である.3. マクロファージ除去の blastogenic response に及ぼす影響は stimulant の種類により異なり, PHA, 同種白血球を stimulant とする場合, マクロファージ除去により反応値の低下はみられないが, ALS, 感作特異抗原に対する反応は著明に低下する.
日本アレルギー学会の論文
1972-08-30