Pyrazolone誘導体の抗体に関する研究 : 動物実験および皮膚科領域における応用
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概要
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1.4-aminoantipyrineを蛋白, アミノ酸と結合させて数種抗原を作製, 動物を免疫した, ゲル内沈降反応, PCA, Passive hemagglutination, radioimmunoelectrophoresisなどでantipyrine特異抗体を証明した.2.ε-aminocaproic acidにantipyrineを2コつけたbisの抗原で抗体産生能はなかつたが, PCA惹起性がみられた.3.Haptenの抗体検索に際してcarrierにアイソトープをつける方法は比較的容易で有効な方法である.4.同じ抗原でpyrazolone誘導体薬疹患者の血中抗体検索を行つたが, PCA, passive hemagglutination, radioimmunoelectrophoresis, radioimmunodiffusionともに陰性であつた.これらの成績から人薬疹では更に不明の因子の関与が想起され, ことに固定疹型の場合, いわゆる組織抗体の面からの追求も必要であろう.
- 日本アレルギー学会の論文
- 1970-08-30
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