アレルギー性鼻炎における医療経済学的研究(第1報) : スギ花粉症における支払意思とQOLの関連
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概要
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季節性アレルギー性鼻炎は,高コスト,高有病率の疾患であることから世界的にも共通の健康問題となっている.平成10年のスギ花粉飛散期に大阪の4施設の耳鼻咽喉科外来を受診したスギ花粉症患者240名に対し,SF-36によるQOL測定とスギ花粉症の治療および予防に対する支払意思の調査を行い,175名から有効回答を得た.83.5%の患者が10000円以内の支払意思を回答した.支払意思が高額な群ほど罹病期間が長く,鼻症状が軽症なほど低額を回答する傾向がみられた.一方,性別,年齢,職業,合併症の有無と支払意思に関連はみられなかった.高額の支払意思を認める群ではGH,VT,SF,RE,MHにおいてQOLが有意に低下していた.重症度別に薬剤費を比較すると,軽症群では重症群に比べ有意に高額であった.薬剤費が高額であっても十分な臨床効果が得られれば患者の満足度は高くなり,同時に日常生活の機能が改善されることで,延いては間接費の抑制につながり,社会経済的にも有効だと思われた.
- 日本アレルギー学会の論文
- 2003-01-30
著者
-
入船 盛弘
大阪府立羽曳野病院耳鼻咽喉科
-
角谷 千恵子
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻
-
荻野 敏
大阪大学医学部耳鼻咽喉科学教室
-
荻野 敏
大阪大学医学部保健学科
-
入船 盛弘
Npo大阪アレルギー・健康支援機構(ohcass)
-
入船 盛弘
いりふね耳鼻咽喉科
-
馬場 謙治
馬場耳鼻咽喉科医院
-
竹田 真理子
NPO大阪アレルギー・健康支援機構(OHCASS)
-
馬場 謙治
NPO大阪アレルギー・健康支援機構(OHCASS)
-
竹田 真理子
丹生耳鼻咽喉科
-
角谷 千恵子
大阪大学医学部保健学科
-
馬場 謙治
大阪大学 大学院医学系研究科保健学専攻
-
荻野 敏
大阪警察病院
-
馬場 謙治
馬場耳鼻咽喉科
-
荻野 敏
大阪大学医学系研究科保健学
-
荻野 敏
大阪大学医学系研究科
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