種々の引張状態における軟鋼の X 線的應力測定

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概要

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軟鋼の試験片に、彈性限度内及び降伏点以上の引張荷重を加へ、7種の永久歪を與へて後、数段の荷重を加へた状態に於て、その彈性應力をX線的に測定して、永久歪が原子格子の歪に及す影響について研究し、その結果如何なる引張状態に於ても、その機械的に測定せる應力値とX線的に測定せる應力値とは、測定誤差の範囲内で極めてよく一致し、與へられた永久歪の影響は殆ど認められず、原子格子は完全に彈性体として変形することが明らかにされた。従て、材料の履歴の如何に拘らず、その現有する彈性應力はX線的應力測定法によつて完全に測定出耒ることを確かめることができた。
一般社団法人日本機械学会の論文
1942-07-01

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