外反母趾患者に対する日常生活の実態調査
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概要
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外反母趾患者における日常生活の実態を把握するために, 手術目的で当院に入院中の外反母趾患者84例(男性5例, 女性79例, 平均年齢53.6歳, 平均外反母趾角は33.5°, 平均第1, 2中足骨間角度は16.9°, 種子骨偏位の分類はI, 2足, II, 52足, III, 105足)に対して, アンケート調査を実施した。アンケートの内容は, (1)発症時の状況, (2)治療歴の有無及びその内容, (3)憂鬱感の有無, (4)現在の疼痛状況, (5)発症からこれまでの日常生活上の制限についてとし, 手術施工前に実施した。結果は治療歴は58%にあり, 内容は足底板が多かった。憂鬱感は過去に50%が経験しており, 調査時は10%であった。調査時の疼痛状況は, 安静時33%, 靴装着時67%, 荷重時33%, 歩行時89%, スポーツ活動時35%, 仕事時48%, 家事時29%, 夜間40%に認められた。疼痛の主観的な表現は, ズキズキするが40%, 圧迫感・ピリピリする・ジンジンするがそれぞれ10%であった。これまで日常生活上で制限を感じたことが74%にあり, 内容はスポーツ活動に関して44%, 靴に関して17%, 旅行に関して10%であった。本研究で外反母趾患者における, 日常生活制限の実態を明らかにすることができた。その内容は, 患者個々のライフスタイルにより様々であった。
- 2000-12-25
著者
-
佐久間 智子
聖テレジア病院
-
小山 理恵子
聖テレジア病院リハビリテーション科
-
内藤 郁奈
聖テレジア病院リハビリテーション科
-
杉原 敏道
山形医療技術専門学校理学療法学科
-
杉原 敏道
山形医療技術専門学校
-
奥 壽郎
聖テレジア病院リハビリテーション科
-
小山 理惠子
あすなろ訪問看護ステーション
-
内藤 郁奈
テレジア病院リハビリテーション科
-
内藤 郁奈
臨床福祉専門学校 理学療法学科
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