機械構造用炭素鋼の表面脱炭と疲労強さとの関係についての研究(第4報)(ショットピーニングの影響について)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
An investigation has been made about the effect of shot peening on the fatigue strength of decarburized 0・16%C carbon steel, of which the fatigue properties were measured with the cantilever rotating-beam fatigue testing machine. The results obtained may be summarized as follows : (1) The increment of surface hardness of decarburized steel due to shot peening amounted to approximately 40~60 in the micro-Vickers hardness number. These increments were due to work-hardening. (2) The surface roughness of specimen is deteriorated further because of shot peening as compared with that of the polished specimen, and its rate becomes greater as the decarburized depth increases. (3) In this experiment, the increment of fatigue limit of surface decarburized steel (0・15~0・5 mm depth) due to shot peening is about 43~46%, and we can find that this effect of shot peening on the fatigue of metals is quite remarkable. The increasing rate becomes greater as the depth of decarburization becomes bigger. (4) the strengthing of fatigue limit of decarburized steel due to shot peening is about 9~12%, which is greater than that due to quenched and tempered treatment. (5) The above change of the fatigue strength caused by shot peening may be explaine as the combine effect of three factors, that is , compressive internal stress and work-hardening i the surface zone work together to increase the fatigue strength, and accordingly, the roughening of the surface which is to cause the decrease of the fatigue strength.
- 社団法人日本材料学会の論文
- 1960-05-15
著者
関連論文
- 日本材料学会疲労試験方法規約および同規格解説について : 規格作成のいきさつ
- 金属材料の高温疲労強度に関する研究
- 金属材料の重複繰返応力に対する疲労強度に関する研究 : 2段2重重複繰返応力に対する疲労強度
- 転造ねじの繰返し衝撃引張強度について
- 過渡的温度こう配下の熱疲労試験機の試作と二,三の実験
- 引抜鋼管の衝撃強度に及ぼす切欠きならびに焼鈍しの影響
- 鉄系焼結金属の摩耗特性(第1報)(「精密工業の最近の進歩」)
- 引抜鋼管の衝撃強度について(第2報) : 環状引張衝撃試験結果
- 引抜鋼管の衝撃強度について(第1報) : 有溝曲げ衝撃試験結果
- 転造ねじの衝撃引張強度について
- 鋼の疲労進行過程の静的ねじり試験法による研究(第4報) : 伸線後低温焼なましした鋼の場合
- 鋼の疲労進行過程の静的ねじり試験法による研究(第3報) : 伸線状態の鋼の場合
- 鋼の疲労進行過程の静的ねじり試験法による研究(第2報) : 弱常温加工あるいはひずみ時効状態の鋼の場合
- 鋼の疲労進行過程の静的ねじり試験法による研究(第1報) : 焼なまし状態の鋼の場合
- 鋼線のねじり疲労に関する研究 (第2報)(引抜硬鋼線のねじり疲労限)
- 鋼線の疲労に関する研究(第7報) : 硬鋼線の曲げ疲労における寸法効果
- 鋼線の疲労に関する研究(第6報) : 回転曲げと静ねじりの組合せ応力に対する硬鋼線の疲労強度について
- 鋼線の疲労に関する研究(第5報) : 硬鋼線の回転曲げ疲労強度に及ぼす軸方向残留応力の影響について
- 5%Cr熱間ダイス鋼およびMo高速度鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究
- 18-8ステンレス鋼のねじりおよび曲げクリープ強度と引張クリープ強度の関係
- 高温ばね用鋼の400℃以下におけるねじりクリープについて
- 18-8ステンレス鋼のねじりおよび均一曲げクリープ強度
- 18-8ステンレス鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究(第5報) : ねじりクリープ強度に及ぼすアンモニヤガスふんい気の影響
- ねじり加工による18-8ステンレス鋼の機械的および磁気的性質の変化について
- 18-8ステンレス鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究(第4報) : 18-8Cbステンレス鋼のねじりクリープ強度に及ぼすねじり加工温度の影響)
- 18-8ステンレス鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究(第3報) : クリープ試験中に起こる金属組織の変化について
- 18-8ステンレス鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究(第2報) : ねじりクリープ強度に及ぼすねじり加工温度の影響
- 18-8ステンレス鋼の高温ねじりクリープ強度に関する研究(第1報)(常温ねじり加工の影響について)
- 233 ポリメタクリル酸メチルの静的破壊特性に及ぼす繰返し負荷履歴の効果(高分子材料III)
- 227 一軸延伸したガラス状ポリメタクリル酸メチルの遅延性変形回復(高分子材料II)
- 鋼線の捩り疲労に関する研究 : 第1報 捩り疲労試験機の試作
- 捩り変形材における表面内部応力の加熱による変化についてのX線的研究
- 階段漸増荷重法による硬鋼線の曲げ疲労限度の迅速測定
- FRPの機械的継手における疲労寿命と疲労破壊
- 鋼板に於ける熱処理状況の検査法に就いて
- 134 球状黒鉛鋳鉄の低サイクル疲労におけるAE特性(疲労強度)
- 組物複合材料 : 第1報,平打組物構造を有する帯板の引張特性
- 125 疲労と摩耗の組合せについて(疲労強度)
- 223 S55C 鋼の摩耗特性と組織との関係について
- 128 重複荷重下の鋳鉄の疲労強度について
- 鋳鉄の回転曲げ塑性疲労試験について
- 球状黒鉛鋳鉄の高温疲労強度について
- 低温における球状黒鉛鋳鉄およびNi-Zr鋳鋼の疲労強度について
- 機械構造用炭素鋼の表面脱炭と疲労強さとの関係についての研究 (第5報)(2段2重重複繰返応力による表面脱炭鋼の疲労強さ)
- 機械構造用炭素鋼の表面脱炭と疲労強さとの関係についての研究(第4報)(ショットピーニングの影響について)
- 機械構造用炭素鋼の表面脱炭と疲労強さとの関係についての研究 : 第2報 表面脱炭鋼の内部応力の分布について
- 炭素鋼の表面脱炭と疲労強さとの関係についての研究(第1報) : 1. 片持梁型回転曲げ疲労強度について
- 含銅鋼線の疲労強度について
- 2段2重重複繰返応力による疲労寿命
- 2段2重重複繰返曲げ応力に対する硬鋼線の疲労特性
- 最新の機械用金属材料 (II)
- 最新の機械用金属材料 (I)
- 平打組物構造を有する帯板の切欠き特性