高プロラクチン血症を伴った下垂体腺腫の臨床的検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Clinical symptoms, endocrinological findings, neuroradiological findings, and the results of treatments were studied in 24 patients with pituitary adenoma with hyperprolactinemia (over 30ng/ml). The excised tumor tissues were examined light-microscopically and electron-microscopically, and hormones in the tumor culture medium were measured. The subjects in this study were 19 female and 5 male patients. A11 of the female patients had had amenorrhea and 14 of them had shown galactorrhea. Nine of the 24 patients had had visual disturbance and 2 had had diplopia or blephaloptosis. These 24 patients were classified into 3 groups according to the prolactin (PRL) values and the neuroradiological findings. The first group consisted of 4 patients who were rather aged (mean age, 44.5 years) and had low PRL values ranging from 30 to 112ng/ml. The tumor showed suprasellar extension, and all the 4 patients had had visual disturbance. Electron microscopy and immunological staining did not yield confirmation of PRL-productive pituitary adenoma. The second group consisted of 12 patients who had high PRL values ranging from 116 to 1,040 ng/ml. The tumor was intrasellarly localized. PRL value returned to normal after surgery in 18% of the patients. Menstruation started again in 27% of them. After administration of CB154 the PRL value was restored to normal in 75% of them, and menstruation started again in all of the 12 patients. The third group consisted of the remaining 8 patients where the tumor showed parasellar extension. Sufficient effects could not be obtained by surgery alone. Even after administration of CB154, the PRL value was restored to normal in only 2 of the 8 patients, and menstruation and pregnancy were observed in only 1 of the 4 female patients. Thus, patients who belong to the second and third groups with PRL-productive pituitary adenoma should be treated as follows: In patients with PRL-productive intrasellarly localized pituitary adenoma, the tumor should be totally excised. In patients with PRL-productive pituitary adenoma which invades the cavernous sinus and so cannot be totally excised, CBl54 should be administered after surgery.
- 日本脳神経外科学会の論文
- 1982-05-15
著者
-
亀谷 徹
北里大 医 病理
-
亀谷 徹
国立がんセンター研病理
-
阿部 薫
国立がんセンター
-
戸谷 重雄
慶応義塾大学脳神経外科
-
塩原 隆造
慶応義塾大学脳神経外科
-
市来崎 潔
慶応義塾大学脳神経外科
-
岩田 隆信
慶応義塾大学脳神経外科
-
中村 恒夫
慶応義塾大学脳神経外科
-
小林 一夫
慶応義塾大学脳神経外科
-
安芸 都司雄
慶応義塾大学脳神経外科
-
飯坂 陽一
慶応義塾大学脳神経外科
-
塩原 隆造
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
戸谷 重雄
慶應義塾大学医学部脳神経外科
-
中村 恒夫
済世会神奈川県病院脳神経外科
-
亀谷 徹
国立がんセンター
-
戸谷 重雄
脳神経外科
-
戸谷 重雄
慶応義塾大学 生理
-
塩原 隆造
慶応義塾大学 眼科
-
飯坂 陽一
慶應義塾大学脳神経外科
-
小林 一夫
足利赤十字病院脳神経外科
-
戸谷 重雄
慶應義塾大学脳神経外科
-
安芸 都司雄
慶応義塾大学 脳神経外科
関連論文
- 139 肺小細胞癌の形態学的分化 : 電顕的, 免疫組織化学的検討
- Cushing症候群を伴なった肺小細胞癌の1例 : 腫瘍内ホルモンの分析
- I-C-8 10年間の肺腫瘍細胞診の成績と誤判定例の検討
- 粘液産生性細気管支肺胞上皮癌18例の検討
- 6.II型肺胞上皮への分化を示した細気管支・肺胞上皮癌の1手術例(第76回日本肺癌学会関東支部会)
- 類上皮性肉芽腫を伴った細気管支肺胞上皮癌の1症例
- 5.クロム酸塩製造従事者における肺癌6例の検討 : 第59回日本肺癌学会関東支部会
- 2.著明なeosinophiliaを伴った肺大細胞癌の1例:70回日本肺癌学会関東支部
- Eosinophilic colony stimulating factor(EO-CSF)産生を示した肺大細胞癌の一例
- 気管支腺様構造を呈した肺末梢腺癌の一例
- 高プロラクチン血症を伴った下垂体腺腫の臨床的検討
- 27.肺硬化性血管腫の一手術治験例:71回肺癌学会関東支部
- II-D-56 Gastrin Releasing Peptide (GRP)産生性肺末梢カルチノイドの一症例
- 悪性リンパ腫長期化療後,急性びまん性肺腺維症にて術死した肺癌の1例 : 死因からみた治療の反省 : 関東支部 : 第72回日本肺癌学会関東支部会
- 163 アミラーゼ産生腫瘍の研究
- 1.アミラーゼ産生肺癌でCEA高値を呈した1切除例 : 第8回肺癌学会北海道支部
- II-D-51 肺アミラーゼ産生分化型腺癌の1例 : 腫瘍細胞内特異構造の解析
- 30.クロム酸塩製造工場従業者における肺癌11例の検討(第76回日本肺癌学会関東支部会)
- 肺癌における胸壁合併切除の病理
- 10. 当科における一年間の診療状況(第2部,第894回千葉医学会例会・第二内科例会)
- 49.同時性同側性肺三重癌の1切除例 : 第106回日本肺癌学会関東支部会
- P-372 肺小細胞癌の予後因子の検討
- P-371 肺小歳細胞癌外科切除例の検討
- P-337 肺小細胞がんの晩期再発の検討
- P-162 IV期肺癌における転移臓器と予後 : 初回治療として化学療法を受けた症例における検討
- D-60 若年者肺癌症例の検討
- D-35 III期c-N2非小細胞肺癌に対するネオアジュバント化学療法の検討
- 146 肺小細胞癌の治療効果のモニターとしてのgastrin-releasing peptid 前駆体(proGRP)測定の意義
- ヒトガストリン放出ペプチドの測定系の確立とその臨床応用
- 392 膵内分泌腫瘍における腫瘍中および血中 gastrin-releasing peptide (GRP) に関する検討(第32回日本消化器外科学会総会)
- 膵のホルモン産生腫瘍 (膵-2-)
- 101 肺小細胞癌患者における血中GRP測定の臨床的意義について
- 肺癌における生理活性物質の産生
- 肺腺がんにおけるnm23遺伝子産物発現と組織分化度との相関 : 癌抑制遺伝子(3)
- 30 Zollinger-Ellison 症候群における胃全摘術の意義(第19回日本消化器外科学会総会)
- 228 膵臓癌における腫瘍マーカーと悪性度の関連(第17回日本消化器外科学会総会)
- 33.肺明細胞型腺癌の6例 : 肺芽細胞腫との類似性について(第76回日本肺癌学会関東支部会)
- 12.肺Granular cell tumorの1例(第76回日本肺癌学会関東支部会)
- I-C-13 人下垂体前葉プロラクチン(PRL)細胞の電顕的検討
- 87.肺小細胞癌の人体, 移植, 培養における腫瘍細胞の比較(第11群 呼吸器, 示説, 第22回日本臨床細胞学会秋期大会)
- ロ-12 胎児肺型腺癌の6例
- ロ-1 肺の小細胞癌, カルチノイド, Tumorletの神経内分泌細胞方向への分化 : 免疫組織化学による知見
- 20年以上の臨床経過を有する肺の粘液産生腺癌の2例
- ヒト下垂体腺腫におけるプロラクチン産生細胞 : 連続semithin-thin section法による観察
- 15.肺癌と鑑別の困難であったpseudotumorの2例 : 第74回肺癌学会関東支部
- 3.胸腔内神経原性腫瘍の臨床病理学的検討 : 第74回肺癌学会関東支部
- I-D-29 肺末梢腺癌(stage Ia)の所属リンパ節における形態学的免疫応答と予後
- I-C-6 肺扁平上皮癌の初期気管支壁外進展について : 肺門部早期肺癌との比較
- I-B-17 小細胞癌切除症例の臨床検討
- 非喫煙者及び女性の肺扁平上皮癌国立がんセンター研究所病理部
- 気管支腺原発唾液腺型混合腫瘍の2症例
- 65 亜区域支に発生したポリープ状気管支表面上皮型の肺腺癌の2例
- 術前診断が困難であった特殊型(Basal Celled Type)肺癌の一例
- 気管腫瘍の1例 : 関東支部 : 第72回日本肺癌学会関東支部会
- 肺門部早期扁平上皮癌の定義 : 症例による病理学的考察 : 関東支部 : 第72回日本肺癌学会関東支部会
- ACTH-BMSH-Calcitonin産生を示した肺小細胞癌の1例 : 中部支部 : 第39回日本肺癌学会中部支部会
- 37. 移植人絨毛癌のHCG及びそのSubunits産生能に関するRIA及び免疫組織化学的分析
- 皮膚に色素沈着を囲めたACTH/BMSH産生小細胞未分化癌の1例 : 関東支部 : 第73回日本肺癌学会関東支部会
- I-D-42 肺末梢の小型細胞からなる未分化癌5例の形態学的、内分泌学的検討
- 気管支嚢胞切除例の検討 : 関東支部 : 第73回日本肺癌学会関東支部会
- IB-24 ラット肝再生時におけるPCNA/cyclin およびc-myc蛋白の動態
- 36 術前に確診しえた VIP 産生腫瘍による WDHA 症候群の一治験例(第19回日本消化器外科学会総会)
- 16.胸壁合併切除の病理と予後 : 第59回日本肺癌学会関東支部会
- ペプタイドホルモン:免疫組織化学 (内分泌病理学の研究手技)
- I-C-18 人及びラット下垂体前葉のACTH/MSH 系ペプチド免疫反応性細胞とその超微形態
- 63 肺分化型腺癌50例の組織形態, 細胞形態による亜型分類とその電顕像の比較検討
- 191.肺の乳頭状腺癌における核内封入体様構造の細胞学的ならびに電顕的検討(呼吸器, 示説, 第20回日本臨床細胞学会総会抄録)
- 4.術後6年目再発時に重症筋無力症を呈した胸腺腫の一例 : 第68回肺癌学会関東支部
- ヌードマウス可移植性小細胞癌3例の性状 : Oat cell carclnomaの基礎と臨床
- 膵,消化管ホルモン産生腫瘍 (ホルモン産生腫瘍--最近の知見を中心に) -- (ホルモン産生腫瘍の診断法)
- 下痢と便秘 (内分泌疾患の所見のとりかた)
- Functioning Tumor (肺癌の診療)
- 多発性内分泌腺腫症 (内科診療5年間の進歩) -- (内分泌)
- 31. 近位選迷切の胃酸分泌および血清ガストリン値に及ぼす影響(第4回迷切研究会)
- 20. 近位選迷切幽門氏形術の胃酸分泌および血清ガストリン値におよぼす影響について(第3回迷切研究会)
- 気管支の末梢及び中間層部に発生した小型扁平上皮癌, その形態学的特徴と予後について
- 進行乳癌のホルモン療法 (がんとホルモン)
- 33. ヌードマウスに移植したヒト絨毛上皮腫に対する各種抗癌剤の効果 (第3群 絨毛性腫瘍 (33〜44))
- 32. 去勢ラットの正中隆起に於けるLHRHの局在性に関する免疫組織化学的研究 : 光学顕微鏡及び電子顕微鏡的研究
- 国立がんセンタ-病院におけるタ-ミナル・ケア (タ-ミナル・ケア(末期医療)を考える)
- 10年9ヶ月の経過をとった,末梢発生"小細胞癌"の1例 : 病理組織学的考察 : 関東支部 : 第72回日本肺癌学会関東支部会
- W-II-1 膵島細胞腫瘍の病理(第19回日本消化器外科学会総会)
- 30.長期の臨床経過を有する粘液産生腺癌の2例:70回肺癌学会関東支部
- 肺巨細胞癌の臨床像
- 肺癌細胞の細胞動態,DNA量とがんの組織像ならびに悪性度 : 第I報
- 75.肺小細胞癌の細胞形態学的検討 : 30ケ月以上生存例を中心に(呼吸器8, 一般講演, 第21回日本臨床細胞学会総会記事)
- 9 進行非小細胞癌に対する化学療法放射線療法併用療法と放射線療法単独の無作為比較試験
- 27.肺野型カルチノイドに胸腺腫を合併した1症例
- がん診療の現状 司会者のことば
- がん情報ネットワークの将来展望
- 第23回内科学の展望 がん診療の進歩 まとめ
- ガン (からだを科学する(〔からだの科学〕創刊25周年記念)) -- (臨床医学の進歩)
- 肺癌における生理活性物質産生の意義について
- GIP〔邦文〕 (広範囲血液・尿・化学検査--その数値をどう読むか) -- (内分泌学的検査--膵,消化管関係)
- 5.興味ある臨床経過を呈した悪性奇形腫の1例 : 第45回支部活動 : 関東支部
- 気管支腔内に突出したII型肺胞上皮より成る肺末梢性乳頭状腫瘍の1例
- 45. 可移植性人悪性黒色腫のメラニン合成能部位に関する検討
- 異所性ホルモン産生腫瘍
- ガストリンの Radioimmunoassay に関する基礎的検討
- 81. 神経芽細胞腫における VIP(第 13 回日本小児外科学会関東甲信越地方会)