偽妊娠ウサギの黄体退縮と内因性Prostaglandin(PG)F_<2α>
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概要
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外因性prostaglandin(PG) F_<2α>の黄体退縮作用についてはよく知られているが,内因性にもPGF_<2α>が黄体退縮に関与しているかどうかを知るために,偽妊娠ウサギにおいてPGF_<2α>の血中代謝物13, 14-dihydro-15-keto PGF_<2α> (dhkPGF_<2α>)と尿中代謝物5α,7α-dihydroxy-11-ketotetranorprosta 1, 16-dioic acid (PGF_<2α>UM)を測定した.2つの代謝物は黄体退縮末期に一致して上昇した.子宮摘出を行ったウサギの偽妊娠期間は8日延長した.その際PGF_<2α>UMの排泄増加は認められなかった.偽妊娠9日目のウサギの子宮腔内にPG生合成阻害剤であるindomethacinを投与すると,偽妊娠期間は5日延長し,PGF_<2α>UMの排泄増加はみられなかった.以上の実験結果より,PGF_<2α>は他の動物と同じように偽妊娠ウサギにおいても,子宮性黄体退縮因子であることを示唆する.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1982-05-01
著者
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