所謂「冷え症」の本態に関する免疫血清学的研究
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概要
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所謂「冷え症」は罹病率の極めて高い症候群であり, 而も潜在漸進的にSchub及Intervalを繰り返し, 結局婦人性機能に重大な影響を及ぼす. 従来本症の本態としては自律神経障害説を始めとして, 圧倒的に機能説が有力であった. 筆者は之に対して広汎な臨床的検索の結果, 本症候群の本態は非特異性アレルギー性機転の婦人科的表象であろうと推定した. 人γ-Gは周知の如く非定型抗体の担体であるが筆者は抗人γ-G. 家兎抗血清を用いて, 任意の人血清との間の免疫反応並に人皮内即時反応を試み, 併せて腹腔内循環障害の指標としてウロビリノーゲン量を概測し, 此の三要素による冷え症の診断と相の判定を可能にした。更に本症多数例の定点観測に於いても, 同一症例の経時的観察に於いても, 之等三要素は人血清蛋白量やγ-G. 量に何等の相関も示さないが冷え症の相に対応しつつ, 互に良く相関する事を証明した.
- 1965-01-01
著者
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