胎盤より抽出せる子宮筋 Actomyosin-ATPase活性賦活物質
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概要
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1) ヒト胎盤及び妊娠末期ラット胎盤のHomogenateより, Sephadex G_<100>, G_<200>を用いて, ラット子宮筋 Actomyosin (AM)一ATPase活性を賦活する物質を分離した. 2) Sephadex G_<200>によって分離されたラット子宮筋 AM-ATPase活性賦活物質を, 硫安塩析によって更に精製した. 3) 硫安による分画物質と, Sephadex G_<25>, G_<100>, G_<200>による分離物質とを, 濾紙電気泳動法にて比較検討した. 4) 子宮筋 AM-ATPase活性賦活物質はpH5.4において沈澱し, 凍結乾燥で作用を失わず, 熱で凝固する. 又, TCAにて白濁し, ニンヒドリン, BTBで呈色する. 紫外線吸光帯は, 2500Å〜3000Åに位置し, 2800Åで吸光度は極大となる. 5) 子宮筋 AM-ATPase活性賦活物質は, 従来の胎盤性子宮収縮物質と異なり, 又, 子宮収縮剤とも異なる物質である. 6) この子宮筋 AM-ATPase活性賦活物質は骨格筋AM-ATPase活性を賦活しなかった.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1968-01-01
著者
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