ラット子宮筋Actomyosin-ATPaseに関する2〜3の知見補遺
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概要
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ラット子宮筋粗AM-ATPaseの2〜3の性質について調べ,粗AM-ATPase活性と子宮筋収縮との関係を検討した. 1) ラット子宮筋粗AM-ATPaseの至適pHは,pH7.00-pH8.00であり,至適温度は,37℃である. 2) ラット子宮筋粗AM-ATPaseの活性は,Incubation時間20分まで,時間に比例して直線的に増加する. 3) 酵素の抽出時間は,17〜24時間が最適である. 4) 非妊娠時,妊娠各期,分娩時,産褥期にわたり,粗AM-ATPase活性の変動を比較検討したところ,妊娠維持,子宮収縮,弛緩等の臨床的状態と全く合致した結果を得た. 5) 分娩時及び妊娠第18日目のラットで条件の異なった左右子宮角について,粗AM-ATPase活性を比較したところ,4)の結果は更に裏づけられた.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1967-11-01
著者
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