絨毛性腫瘍に於ける低単位HCG測定の意義
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概要
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絨毛性腫瘍50例につき,妊娠反応陰性化後,引続いて尿中低単位HCGをRadioimmunoassayによつて連続追跡し,次の結果を得た. 1) 予後良好な39例は,全て20 IU/day以下に下降した. 2) 持続的に100 IU/day前後を示した5例は,その後何れも妊娠反応陽性となり,再発した. 3) 20 IU/day以下を示す場合にも再発を認めることがあり,特に絨毛上皮腫では9例中3例が再発した. 4) HCGの順調な下降に続いて,定型的なLH排泄パターンを確認することは,ホルモン排泄様態を動的にとらえる上で有意義である. 5) 卵巣剔除例では,LH排泄レベルが比較的高い点を留意すべきである.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1969-10-01
著者
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