子宮筋におけるProstaglandinレセプターの変動に関する研究 : prostaglandinとsteroidの相互作用を中心として
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概要
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Prostaglandin(以下PGと略す)は生殖機能調節の上で,重要な役割を演じているものと考えられている.しかしPGの生体内における作用機序に関しては,不明な点が多い.PGの重要な作用の一つに子宮筋の収縮作用があるが,一方Progesterone(以下PRと略す)は,子宮収縮に抑制的に作用すると考えられている.本研究は,両者の相互作用をレセプタ-レベルで解析することを目的とした.初めに去勢家兎にステロイドホルモン及びPGの投与を行い,PGのステロイドホルモソレセプターに対する影響,さらにステロイドホルモンのPGレセプター及びPG濃度に対する影響を検討した.次に妊娠家兎を去勢し,hormone Withddrawalによる流産の場で,PGがどのように関連しているかを明らかにしたいと考えた.1)PGレセプターは,estradiol(以下ERと略す)を投与することで増加し,PRの添加はさらにその増加作用を増強した.組織中PGF_2αの濃度は,ER投与により一旦減少傾向を示したが,PRの添加により増加した.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1980-06-01
著者
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