繰り返し用手整復を必要とした小児 Littre ヘルニアの 1 例
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概要
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Littreヘルニア(本症)はヘルニアの種類に関わらず, ヘルニア内容がメッケル憩室であるものと定義される.今回われわれは繰り返し用手整復を必要とした本症を経験したので報告する.症例は4か月の男児.生直後から右鼠径ヘルニアを指摘されていた.1か月時, 膨隆が持続するため近医を受診したが, 整復不能のため当科を紹介された.US上ヘルニア内容は腸管で, 整復可能であったが, その後1週間に1回の割合で繰り返し用手整復を行い, 生後4か月時に根治術を施行した.ヘルニア内容にメッケル憩室を認め, 憩室の楔状切除と鼠径ヘルニア根治術を行った.組織学的に異所性胃粘膜と迷入膵を伴っていた.本症の術前診断は非常に困難であるが, 繰り返し用手整復を必要とする症例は, 本症も念頭において治療に当たる必要がある.
- 日本小児外科学会の論文
- 2000-08-20
著者
-
棚野 晃秀
JA愛知厚生連安城更生病院小児外科
-
浜田 吉則
関西医科大学付属病院小児外科
-
棚野 晃秀
関西医科大学付属病院小児外科
-
高田 晃平
関西医科大学付属病院小児外科
-
日置 紘士郎
関西医科大学第2外科
-
佐藤 正人
関西医科大学第2外科
-
今村 洋二
関西医科大学胸部心臓血管外科
-
金田 浩由紀
関西医科大学附属枚方病院呼吸器外科
-
金田 浩由紀
関西医科大学附属枚方病院 呼吸器外科
-
日置 紘士郎
関西医科大学
-
棚野 晃秀
関西医科大学 解剖学第1講座
-
配島 弘眞
関西医科大学第2外科
-
配島 弘眞
関西医科大学附属男山病院外科
-
今村 洋二
関西医科大学
-
金田 浩由紀
関西医科大学附属枚方病院
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