7, 12 dimethylbenz(a)anthracene誘発ラット卵巣腫瘍におけるK-ras, H-ras : (Codon 12, 61) 遺伝子の点突然変異の検討
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概要
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ラットにおける7,12 dimethylbenz(a)anthreacene(DMBA)誘発卵巣腫瘍について組織発生について検討を行つてきたが, ras遺伝子の遣伝子産物であるp21の組織発現について検討を行い, さらにras遺伝子の点突然変異について検索を加えることで卵巣腫瘍の発生解明の一助として当研究を行った. ABC法でp21の組織発現を確認したAdenoma 3例, Adenocarcinoma 5例, Sarcoma 2例についてPolymerase chain reaction (PCR)法により検討した. 1) PCR法により目的とするDNA量の増幅が各々のprimerに対応する分子量に対応するバンドとして認められた. 2) H-ras (Codon 12,61), K-ras (Codon 12,61)のすべてにおいて点突然変異は認められなかつた. 3) p21の発現について, H-ras, K-ras (Codon 12,61)以外の部位の点突然変異の可能性も否定できないが, ras遺伝子の活性化において点突然変異以外の変化が関与している可能性が示唆された.
- 社団法人日本産科婦人科学会の論文
- 1993-02-01
著者
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薬師寺 道明
久留米大学産婦人科
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西田 敬
久留米大
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西田 敬
久留米大学医学部産婦人科教室
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片岡 明生
久留米大
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片岡 明生
久留米大学医学部産科婦人科
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薬師寺 道明
久留米大学
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杉山 徹
久留米大学
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西田 敬
高田病院 産婦人科
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平川 伸夫
久留米大学医学部産科婦人科学教室
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平川 伸夫
福岡県立柳川病院
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西田 敬
久留米大学
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