X線天文衛生「ぎんが」の成果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「ぎんが」は1987年2月5日に打ち上げられたわが国三番目のX線天文衛星である. 「ぎんが」には, およそ4,000 cm^2 もの有効面積を持つ低雑音比例計数管によって1.5〜37 keVのエネルギー範囲でこれまでにない高感度の観測ができるLAC(Large Area Counter), 広い範囲の空のX線源の監視をする ASM (All Sky Monitor), 空のある方向が数ミリ秒から数秒間ガンマ線で光るガンマ線バーストと呼ばれる特異な現象をとらえる GBD(Gamma-ray Burst Detector)の, 三つの観測装置が搭載されている. 打ち上げ以来ほぼ2年半となる「ぎんが」では, これらの観測装置が予定通りの活躍を続けており, これからその成果の一部をご紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 1989-10-05
著者
関連論文
- 宇宙X線背景放射とジャッコーニ博士
- 28aSL-12 Astro-E2 計画のめざすサイエンスと現状
- 1)小山勝二氏(平成14年度(第48回)仁科記念賞)
- 序論(:X線天文衛星「あすか」)
- X線天文衛星「あすか」の大気圏突入とその足跡
- Astro-E衛星の打ち上げ失敗
- 1pSK-2 宇宙X線背景放射研究の新展開
- 《天空翔ぶ天文台(1)》 イントロダクション
- X線天文学における計測技術
- 銀河中心核のブラックホール
- 「あすか」の観測による活動銀河MCG-6-30-15におけるブラックホールと降着円盤の存在の証拠
- X線天文衛星あすかの概要
- ブラックホール近傍からのX線放射(X線とγ線,理論天文学の新展開-大型観測計画とともに,研究会報告)
- X線天文衛星「あすか」
- ブラックホール候補のX線観測(ブラックホール天体物理学の研究,研究会報告)
- X線天文衛生「ぎんが」の成果
- X線天文学 : これからの10年(10年スケールで考えた天体物理学の展望,研究会報告)
- 2p-J-6 トランジェント・ジェット天体近傍の空間
- 31p-YH-2 「あすか」によるX線新星GRO J1655-40の観測
- 30p-YW-4 「あすか」による超新星SN1993JからのX線の観測
- 27p-SC-8 ASTRO-D衛星搭載用 撮像型蛍光比例計数管の開発
- X線新星とブラックホ-ル候補 (ぎんが特集)
- 28a-GF-4 "はくちょう"による宇宙X線の観測 I : X線バーストの観測
- 2a GQ-8 Cygnus Loop の軟X線スペクトル
- 2a-AF-7 蛍光比例計数管による軟X線のロケット観測
- 宇宙圏シンポジウム
- 11p-KA-6 「てんま」による X線パルサー のスペクトル観測
- 2a-SE-4 科学衛星「ひのとり」による太陽フレアX線スペクトルの観測
- 1a-J-7 高質量X線連星における高電離星風からのX線輝線放射
- 宇宙 X 線背景輻射の起源
- 見えてきた宇宙X線背景放射の正体
- X線天文学 (「高密度プラズマの物理と計測」研究会報告) -- (高密度プラズマの計測)
- X線でみる新しい宇宙
- 宇宙研究の新展開--中性子星・ブラックホ-ルの物理
- "ぎんが"による活動銀河の観測
- 中性子星の物理 (宇宙の誕生と天体の形成)
- 「あすか」によって見えてきた宇宙X線背景放射の正体