男子plasma中のβ-endorphinとprolactinレベルにおける運動負荷による変動

概要

論文の詳細を見る
トレーニングされていない男子学生5名およびトレーニングされた3名の運動家について, 自転車エルゴメータによる60分間の運動負荷(63〜69%V^^・O_2max)前後におけるplasmaβ-endorphinとprolactinレベルが測定された. β-endorphinは運動負荷前の14. 9±0. 7pg/ml(mean±S. E. )から, 負荷後には57. 1±17.0pg/mlへと有意な(P<0.05)上昇を示した. prolactinは負荷前9. 4土0.7ng/mlから, 負荷後19. 1±3. 1ng/mlへと有意な(P<0. 01)上昇が認められた. β-endorphinとprolactinの間には有意な正の相関関係がみられた(r=0, 892;P<0. 01;n=32). トレーニング群は非トレーニング群にくらべ, 運動負荷後の血中β-endorphinおよびprolactinの上昇度は大きい傾向にあった. 結論として, 激しい運動負荷によるStressはβ-endorphinおよびProlactinの血中レベルを双方平行して上昇させ, トレーニング群では激運動に伴いβ-endorphinおよびProlactinの血中でのレベルを上昇大にする可能性がある.
日本体力医学会の論文
1988-04-01