急性期脳梗塞患者の転院待機日数の検討
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概要
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当院から転院した脳梗塞患者101例における予約から転院までの待機日数について検討した.転院待機日数が不明な10例を除いた91例の転院待機日数は0〜23日,平均6.4±4.3日,7日以内の割合は69.2%,15日以上の割合は5.5%であった.転院先ではリハビリテーション専門病院であるA病院(26例)とB病院(22例)が多く,この2つの病院で転院全体の48%を占めた.残りの36病医院では,転院患者2〜4例が9病院,転院患者1例が27病医院であった.転院待機日数は,A病院,B病院,その他36病医院の間で有意差を認めなかった.紹介元に転院した18例の転院待機日数は(4.1±3.2日),紹介元以外に転院した73例の転院待機日数(6.9±4.3日)よりも有意に短かった.転院先が決まる前に他の病医院から断られた患者9例は,断られなかった92例と比べると,車椅子あるは寝たきりの重症例が多かった.脳梗塞の急性期病院とリハビリテーション病院の間では,転院待機日数減少を含めた病病診連携強化が望まれた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2004-12-18
著者
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山永 裕明
熊本機能病院 薬剤部
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山永 裕明
熊本機能病院 総合リハビリテーション部
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中西 亮二
熊本機能病院
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徳永 誠
国立熊本病院救急医療センター
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渡邊 進
熊本機能病院
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橋本 洋一郎
熊本市立熊本市民病院 神経内科
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平野 照之
熊本大学大学院 医学薬学研究部 神経内科学
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