脳卒中片麻痺患者の筋線維伝導速度と筋萎縮に関する研究
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概要
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脳卒中片麻痺患者の麻痺筋における筋萎縮とリハビリテーション治療による回復を評価するために,内側広筋の筋線維伝導速度(MFCV)測定をMRIによる筋断面積計測と対比して行った.MFCVは,非侵襲的に表面電極を用いて,筋線維遠位端を電気刺激し,その興奮伝繻を筋走行に沿って並べた櫛状表面電極列で記録して測定した.健常者においてMFCVは,男女差・年齢による変化は認められなかった.片麻痺患者においては,麻痺側のMFCVが非麻痺側に比較して有意に遅延する結果となった.また健常者と比較して麻痺側のMFCVが遅延していた例では,リハビリテーション治療後には筋断面積の拡大とともに,MFCVの有意な改善を認めた.これらのことよりMFCVは中枢性麻痺における廃用性筋萎縮評価の一指標となることが示唆された.(リハ医学1999;36:477-484)
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1999-07-18
著者
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