介護保険制度における要介護個人情報の保護と拡散
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概要
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介護保険制度下では,要介護者への介護が多様な介護サービス事業者によ行われる。居宅介護支援事業者は,本人の同意のもとに,市町村から様々な要介護認定に関する情報の提供を受け,さらにこれらの情報を介護サービス事業者に提供して,利用者へ介護サービスが実施される。このように現在の介護保険制度は,要介護個人情報が拡散することを前提として成り立っている。本論文は,(1)介護保険制度において扱われる要介護個人情報を示し,(2)要介護個人情報の拡散の仕組み(プロセス)明らかにするとともに,(3)現行の要介護個人情報及び個人情報保護法制度の限界を指摘したうえで,(4)当事者評価を含む個人情報保護の新たな視点を提案する。
- 日本社会情報学会の論文
- 2001-03-31
著者
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