脳卒中発症後の職業復帰
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概要
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脳卒中症例における職業復帰について職種を含めた検討を行った.対象は過去8年間,当院にて加療した60歳以下の初発脳卒中症例のうち,発症時に就業していた146例(平均年齢52.2歳,男性112例,女性34例)である.これらの症例について,退院時の麻痺等の状況,日常生活動作能力(FIMで評価)について調査し,退院後の生活状況及び職業復帰状況についても調査を行った.職種については日本標準職業分類の大分類を用いて分類した.105例で回答が得られ,全体の職業復帰京は63%で,52%の症例で元通りに職業復帰していた.職種では管理職・事務職で職業復帰京が高い反面,建設業・販売業で職業復帰率が低かった.麻痺については重症な症例ほど職業復帰率は悪く,退院時のFIMは職業復帰群で有意に高い傾向を認めた.職業復帰には身体能力のみでなく複数の要因が関与することが確認でき,これらの結果を今後の脳卒中診療,リハビリテーション,産業医との連携に活かしていきたい.
- 2004-07-18
著者
-
豊田 章宏
中国労災病院勤労者リハビリテーションセンター
-
平松 和嗣久
中国労災病院勤労者脳・循環器センター
-
真辺 和文
井野口病院脳神経外科
-
豊田 章宏
独立行政法人労働者健康福祉機構中国労災病院リハビリテーション科
-
平松 和嗣久
福山記念病院リハビリテーション科
-
平松 和嗣久
中国労災病院 リハビリテーション科
-
豊田 章宏
中国労災病院
-
真辺 和文
中国労災病院 脳神経外科
-
真辺 和文
井野口病院 脳神経外科
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