適温および不適温下での春播コムギの出芽性のスクリーニング
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概要
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北アフリカおよび中近東地域のデュラムコムギ秋播栽培地帯においては,播種後の乾燥に加えて低温による出芽遅延を回避することが最重要課題の一つである.そこで本実験では,低温条件下で早期出芽性を示す有用遺伝資源を探索した.実験には,96品種のデュラムコムギおよび比較として播性程度の異なる6品種の普通系コムギを供試した.温度は5℃,10℃,15℃および20℃の恒温条件,日長は10時間とした.32.3cm×23.3cm,深さ5.2cmのプラスチックバットに土:バーミキュライト1秒=2:2:1の培養土を入れ,深さ1.5cmの位置に胚を上にして播種した.温度処理を1次因子とする分割試験区法により,1品種・1プロット当たり5粒を播種し,4回反復した.各グロースキャビネット内での温度および光のむらによる影響をなくするために,バットはターンテーブルの上に置き,常時回転させた.各個体の出芽日を記録し,播種日から起算した日数を出芽日数とした.
- 日本育種学会の論文
- 1991-06-01
著者
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