非病原性遺伝子座間の非機会的結合の型とパターンに及ぼす病原性遺伝子の適応度と宿主遺伝子型の頻度の影響
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概要
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農家圃場の病原菌のレースに関するデータから,病原性の獲得に伴う適応度の低下の程度を知る方法を探る目的で,種々の適応値を4病原性遺伝子に与え,宿主の遺伝子型頻度を変えたときの菌の病原性遺伝子型頻度の変化をシミュレーションで見た.その結果,4病原性遺伝子座からなる16の遺伝子型(レース)の頻度が変化しない状態(平衡状態)からある宿主遺伝子型を増やし,その分だけ他の遺伝子型を減らすことにより,病原性遺伝子間で機会的結合が起こったときの機会的結合からのずれが生ずる.これを非機会的結合としてこの非機会的結合に及ぼす4遺伝子からなる16の宿主の遺伝子型の頻度を変える(シミュレーションの中では頻度をある遺伝子型から他の遺伝子型に移す)と種々の非機会的結合を示す.この非機会的結合は二つに分けられる.一つは二つの非病原性遺伝子座からなる四つの遺伝子型(ab,a+,+b,++)の内,abと++が増える場合と,a+と+bの二つが増える場合とが生ずる.前者を非交差型(N),後者を交差型(C)と呼ぶと,二つの遺伝子型間で頻度の移動を行い,移動した頻度と機会的結合からの美との関係を図にすると,平衡点から右側で非機会的結合の程度が増える場合と,逆に左側で増える場合とがある.同じ遺伝子間で逆移動を行うと,一般には逆の型を示す.
- 日本育種学会の論文
- 1995-09-01
著者
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斉藤 明彦
筑波国際農業研修センター
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清沢 茂久
筑波国際農業研修センター
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沖中 泰
協和発酵工業株式会社筑波研究所:(現)北海道大学
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清水 勉
筑波国際農業研修センター
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清沢 茂久
協和発酵工業株式会社筑波研究所
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PURBA Donna
筑波国際農業研修センター
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Ali Md.Shamsher
筑波国際農業研修センター
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Kiyosawa S
筑波国際農業研修センター
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Purba D
Tsukuba International Training Centre Ibaraki Jpn
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