Agrobacterium rhizogenes Ri プラスミドの rolC 遺伝子を導入したカラタチ形質転換体の特性
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概要
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アグロバクテリウム法によりCaMV35Sプロモーター, またはrolC (OFR12)遺伝子自身のプロモーター調節下にあるrolC遺伝子をカラタチに導入し, 形質転換体が得られた.導入遺伝子の確認は, PCRおよびサザンブロット分析により行った.形質転換体はわい化したが, そのわい化の程度は個体によりあるいはプロモーターにより異なっていた.形質転換体の節間長は, CaMV35Sプロモーターでは非常に短く, 20個体のうち18個体が非形質転換体の40%以下であった.一方, rolCプロモーターの形質転換体の節間長のわい化度は幅広く, 非形質転換体の10-120%であった.挿し木試験を行った形質転換体6個体のうち5個体が非形質転換体よりも発根率が高かった.
- 園芸学会の論文
- 1999-07-15
著者
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小林 省藏
果樹試験場安芸津支場
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小林 省藏
果樹試験場カキ・ブドウ支場
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金好 純子
広島県立農業技術センター:(現)広島県立総合技術研究所農業技術センター果樹研究部
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金好 純子
広島県立農業技術センター
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