圃場条件下におけるプロヘキサジオンカルシウムによるストックの開花促進
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概要
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圃場条件下における, プロヘキサジオンカルシウム(PCa)によるストックの開花調節の可能性を検討する目的で, 生育に及ぼすPCaとGA_3の影響について調査した.供試した品種の花芽分化可能な限界高温は極早生品種'早麗', 早生品種'パールピンク', 中生品種'藤娘', 晩生品種'晩麗'の順に高かった.夏まき作型において, '早麗', 'パールピンク', '藤娘'では, PCa-10ppm, 100ppmおよびGA_3(100ppm)処理により開花が促進された.GA_3処理では花穂長および茎径の減少がみられた.しかし, PCa-10ppm, 100ppm処理では花穂長の減少はみられず, また, 茎径の減少の程度は低かった.'晩麗'では, PCa-100ppmおよび1000ppm処理により開花が促進された.供試したすべての品種でPCa濃度が高いほど, 切り花長が短くなった.以上の結果, 夏まき作型の圃場条件下において, PCaによるストックの開花促進が可能であることが示された.
- 1999-05-15
著者
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