暖地におけるパパヤの着果と雌雄性について
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概要
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西南暖地におけるパパヤの露地栽培に関連し、一般的にその着果や雌雄性等についての観察をした。即ち(1)西南暖地においては春播種したのでは結果が困難であるが、前年春播種した苗を越冬させ翌春移植したものは果実が可成り大きくなり、工夫することにより降霜前熟果を得る可能性もある。(2)雌花を袋掛すると完全に落花する。また花粉を与えた場合にも十分でないと種子が偏在し畸型果となる。(3)温室内の老木に着生した単為結実果は、同じ枝上に出来た正常果と比較すると、小形で細長いが、成熟すると正常果と同様に食用となった。(4)性比はほぼ1:1であるが早期鑑別が困難なため、圃場では1個所に数本定植し、開花後間引くことが提案された。(5)性表現は特に不安定のことがあり、樹勢の強い雄株に種々の間性花を生じ、結果する事例も見出された。
- 日本育種学会の論文
- 1968-06-30
著者
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