小麦赤銹病抵抗性の給源として複二倍体の作出に関する研究 : 第6報 Triticum Timopheeve Zhuk.×Agropyron elongatum (Host.) Beauv. (n=7) より得たる複二倍体の細胞遺伝子学的研究
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概要
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1. Triticum Timopheevi Zhuk. (2n=28, AAGG) ♀×Agropyron elongatum (Host) Beauv. (2n=14??) ♂より得たるF_1種子のコルヒチン処理により多数の複二倍体を得た。2. 複ニ倍体は根端で2n=42を示したが,この他に2n=41及び40の aneuploids が観察された。3. 複二倍体の花粉母細胞第一分裂中期における染色体接合型のモードは20_<II>;+2_Iにあり,度々4〜6個の一価染色体,稀に1個の三価或は四価染色体の形成が観察された。21_<II>を示す細胞は非常に少い。本複二倍体にも chromosome mosaics なる現象が観察された。4. 種子稔性はかなり高く,小麦赤銹病菌に対しては子苗,成体共に完全免疫を示した。5. 本複二倍体は最初の交雑に関与した染色体数の少い親, A. elongatum とは性的和合性を欠いたが、他の親 T.Timopheevi とはよく交雑し, unlgare 内の栽培品種及びその他二,三の種とも高い交雑稔性を示した。6. 2n=40を示したaneuploid は Timoppheevi-elongatum-junceum の三元雑種と推定された。
- 日本育種学会の論文
- 1960-12-25
著者
-
国分 喜治郎
東北農試
-
渡辺 好郎
農林水産省農業技術研究所放射線育種場
-
渡辺 好郎
農林省東北農業試験場盛岡試験地
-
百足 幸一郎
農林省東北農業試験場盛岡試験地
-
国分 喜治郎
農林省東北農業試験場盛岡試験地
-
渡邊 好郎
農林水産省農業技術研究所放射線育種場
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