Cefpirome sulfateのラットにおける妊娠前および妊娠初期投与試験
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概要
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CPRの200, 400および800 mg/kg/dayを雄ラットに60日間以上, 雌ラットに14日間以上腹腔内投与し, さらに投与を継続しながら交配させ, 雌では妊娠7日まで投与し, 雌雄ラットの生殖機能ならびに胎児に及ぼす影響について検討した. CPR投与により死亡は発現しなかった. 症状としては, 400 mg/kg/day以上投与した雌雄で, 軟便が観察された. 体重増加抑制が400 mg/kg/day以上投与した雄および800mg/kg/dayを投与した雌で認められたが, 摂餌量および飲水量には対照群との差はなかった. 臓器検査では, 盲腸の拡張ならびに腎臓および副腎重量の増加が200 mg/kg/day以上投与した雄に認められた. 雌雄ラットの交配成績および雌の性周期に対するCPR投与の影響はみられず, 排卵抑制および着床阻害も認められなかった. また, 胚致死作用, 胎児の発育抑制作用および催奇形作用は認められなかった. 以上の結果, 本実験条件下におけるCPRの親動物に対する一般毒性学的無影響量は雄200 mg/kg/day以下・雌200 mg/kg/day, 親動物の生殖機能ならびに胎児の発生に対する無影響量は800 mg/kg/dayと考えられた.
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1990-11-30
著者
-
杉山 修
中外製薬株式会社安全性研究所
-
辻 紘一郎
中外製薬株式会社 安全性研究所
-
田中 公一
中外製薬株式会社安全性研究所
-
渡辺 園子
中外製薬株式会社 安全性研究所
-
遠矢 まゆみ
中外製薬株式会社 安全性研究所
-
五十嵐 真一
中外製薬株式会社 安全性研究所
-
渡部 一人
中外製薬株式会社 安全性研究所
-
熊谷 泰憲
日本ルセル株式会社 研究開発本部
-
五十嵐 真一
中外製薬株式会社安全性研究所
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