4-ETHOXY-2-METHYL-5-MORPHOLINO-3(2H)-PYRIDAZINONE (M73101) のウサギにおける生殖試験 (器官形成期投与)
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概要
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生後8ヵ月令以上のJW-NIBS系ウサギについて, M73101の50, 120および300mg/kgを器官形成期 (妊娠6日目より18日目まで) に経口投与し, 母体および胎仔におよぼす影響をaspirin の200 mg/kg投与群と比較検討し次の結果を得た。1. 妊娠母体に対し, M73101の300mg/kg群では投与期間中体重増加抑制, 摂餌量および飲水量の減少などの影響がみられ, 2例の死亡例も認められた。しかし投与終了後には著明な回復がみられ妊娠末期には特に変化がみられなかった。一方aspirin群では1例の死亡例がみられたのみで特記すべき変化は認められなかった。2. M73101投与群およびaspirin群とも吸収死亡胎仔の増加がなく,胎仔体重に著変がみられず, また薬物の影響によると考えられる奇形の出現もみられなかった。以上の結果より, 本実験条件下においてM73101はウサギ胎仔の発生に対し致死作用, 発育抑制作用および催奇形性作用を持たないものと判断される。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1979-05-15
著者
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小佐妻 恒夫
森下製薬株式会社薬理研究所
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吉田 順一
森下製薬株式会社薬理研究所
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谷川 広行
森下製薬株式会社薬理研究所
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大堀 良一
森下製薬株式会社薬理研究所
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田中 兵太郎
森下製薬株式会社薬理研究所
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大掘 良一
森下製薬株式会社薬理研究所
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谷川 広行
森下製薬株式会社 薬理研究所
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