サトイモ葉柄内におけるシュウ酸カルシウム束晶細胞形成に及ぼす遮光と土壌水分の影響
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概要
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サトイモ葉柄中のシュウ酸カルシウム束晶細胞形成に及ぼす遮光および土壌水分の影響について検討した."えぐ味"の原因物質である針状結晶を含む束晶細胞の密度は,'水芋','えぐ芋'および'菊芋'のいずれの品種も遮光程度に比例して低くなった.すなわち,連続暗黒処理区では自然光区の30%程度,60%遮光処理区では64〜78%まで減少した.一方,多水分で栽培した区は少水分で栽培した区より束晶細胞の密度が低かった.処理区間の束晶細胞密度の差は'筍菊芋','えぐ芋'で大きかったが'水芋'ではほとんど認められなかった.また,若い葉柄ほど束晶細胞の密度が高かった.これらの結果から,光の強さおよび土壌条件がサトイモ葉柄中に生成されるシュウ酸の量および球茎や根からサトイモ葉柄中に移行するカルシウムイオンの量に影響し,それらにより異形細胞内に形成されるシュウ酸カルシウム束晶は影響を受けると推察された.
- 2003-09-15
著者
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田中 政信
佐賀県農業試験研究センター
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田中 政信
佐賀県農業試験場
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森 欣也
佐賀県農業試験場
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中島 寿亀
佐賀県農業試験研究センター
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中島 寿亀
佐賀農試研セ
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森 欣也
佐賀県農業試験研究センター
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