在来禾穀類アワ、キビ、ヒエ、シコクビエの耐湿性に関する比較研究

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概要

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これまでに作物栽培立地の観点から、在来禾穀類の生育特性と栽培様式ならびに自然環境との対応関係を明確化する目的で、これら作物に関し現地における栽培調査を行なってきた。1974-75年に実施した岐阜、富山、石川各県下における調査では、水の便からみるとアワ、キビは比較的水の得難い地帯で多く栽培され、シコクビエは河川沿いの地下水位の高い所に多く、またヒエは水田の湛水条件下でも栽培されるという数例の事例を確認している。即ち、これらの事例から作物栽培に耐湿性の関与していることが考えられる。そこで本報ではとくにこの点に注目し、前述した現地における立地条件と対象作物の耐湿性との対応関係をみるために作物間の耐湿性について比較検討した。
日本作物学会の論文
1976-03-31

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