ヒメイヌビエの発芽と初期生育に及ぼすハーブの他感作用

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概要

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ハーブと呼ばれる植物の多くは, 芳香性の揮発性成分を含み, その特性のために薬用, 香辛料, 娯楽用など多岐に用いられる.植物の他感作用には揮発性成分が関与する場合があり, ハーブが強い他感作用を持つことが期待される.しかし, ハーブの他感作用に関する研究は少ない.植物の他感作用に関する研究の多くは, レタスなどの特定植物に対する雑草や薬用植物の作用を調べたものである.著者らは, ハーブの特性に着目し, ハーブによるイネ科雑草の抑制に関する研究を行っている.ハーブの他感作用を利用して, 雑草を生物的に防除できれば, 減農薬, 省エネルギー栽培につながる持続的な農法を開発することが可能である.そこで, 本研究では43種のハーブを用い, バイオアッセイによってヒメイヌビエの発芽と初期生育に及ぼす他感作用候補植物の検索を行った.また, 今後の一連実験の基礎として, ハーブからの他感作用物質の抽出法に関する検討を行った.
日本作物学会の論文
1999-12-10

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