シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua (Hubner))のパーメスリン抵抗性機構
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概要
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シロイチモジヨトウのパーメスリン抵抗性系統と感受性系統に対するピレスロイド系殺虫剤を用いた感受性検定を行った.その結果, 抵抗性系統はパーメスリンに対して92倍の抵抗性を示し, サイパーメスリンとフェンバレレートに対しても, それぞれ97倍, 130倍と高い交差抵抗性を示した.また, すべての幼虫齢期において感受性系統の方が抵抗性系統よりパーメスリンに対して感受性が高くなっていた.一方で, 両系統ともにクロルフェナピルに高い感受性を示した.また, PBOの共力効果が大きいことから, 本種のパーメスリン抵抗性には, 特にシトクロムP450モノオキシゲナーゼの解毒活性の増大が関与していると考えられる.
- 日本農薬学会の論文
- 2005-08-20
著者
-
大森 康弘
Laboratory Of Applied Entomology Graduate School Of Bio-agricultural Sciences Nagoya University
-
宮田 正
Laboratory of Applied Entomology and Nematology, Faculty of Agriculture, Nagoya University
-
島田 佳
Laboratory of Applied Entomology, Graduate School of Bio-agricultural Sciences, Nagoya University
-
夏原 活也
Laboratory of Applied Entomology, Graduate School of Bio-agricultural Sciences, Nagoya University
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宮田 正
Laboratory Of Applied Entomology Graduate School Of Bio-agricultural Sciences Nagoya University
-
夏原 活也
Laboratory Of Applied Entomology Graduate School Of Bio-agricultural Sciences Nagoya University
-
島田 佳
Laboratory Of Applied Entomology Graduate School Of Bio-agricultural Sciences Nagoya University
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