菜種の不稔障害と硼素の効果について
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概要
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最近九州の各県において,菜種が初期に萎縮したり,或は開花しても莢として結莢しない所謂不稔障害等の症状が現われており,・特に昭和29年頃から,それ等の発生が目立つ様になり,今後の菜種栽培上の重要な問題として一般の注目を浴びる様になった。そこで筆者等は佐賀県に於ける不稔障害の発生地帯を調査中であったが,昭和30年の4月に佐賀市の金立町に於いて発見したので,現地の圃場を借りて,此の問題に関する試験を実施したが,其の結果障害を起す主要な部分が,硼素の施用によって解決することが略々明らかになったので,ここに大要を報告する次第である。
- 日本作物学会の論文
- 1956-10-10
著者
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