栽培条件がヒヨクモチの品質および収量に及ぼす影響
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概要
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昭和59年から62年まで佐賀平坦部の佐賀農試場内圃場でヒヨクモチの栽培法の改善試験を実施し,県下のもち米品質低下の要因について検討した。1.ヒヨクモチの栽植密度は疎植区(20.8株/m^2)が密植区(23.8株/m^2)より収量・品質両面で良好であった。2.作期では,6月14〜15日移植の6月中旬移植区は収量は低いが品質は中苗・稚苗いずれも上位等級が多かった。3.一方,6月25〜30日移植の6月下旬移植区では収量は多いが,品質は低下し,中でも中苗に比べ稚苗での品質低下が著しかった。4.苗の種類では,中苗の方が稚苗に比べ収量・品質の両面ですぐれていた。5.上位等級1等米は6月中旬移植区で多く,中苗では稚苗に比べて,刈り遅れによる茶米の増加が少なく刈り取り適期幅が大きかった。また,品質低下要因として,他に早期落水や過剰な施肥等が考えられる。今後,6月中旬移植での施肥法について品質を含めた検討が必要と思われた。
- 日本作物学会の論文
- 1988-12-15
著者
-
杠 政則
神埼農業改良普及所
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野中 和弘
佐賀県農業試験研究センター
-
河内 埜一之
佐賀県農業試験場
-
河内 埜一之
佐賀県農業専門技術員室
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野中 和弘
佐賀県農業試験場
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杠 政則
佐賀県農業試験場
-
重富 修
佐賀県農業試験場
-
黒川 幸彦
佐賀県農業試験場
-
雪竹 照信
佐賀県農業試験場
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河内埜 一之
佐賀県農業試験場
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重富 修
佐賀県農試
-
野中 和弘
佐賀県農試
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