水稲早期栽培の増収技術に関する試験(予報)
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概要
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西南暖地の水稲早期栽培は最近伸びなやみの状態にあり,その原因の一つとして,高位収穫田地帯においては,早期栽培の収量が高くないといわれていることである。又早期栽培は稲作の災害回避と新しい作付体系の導入による経営の合理化が主目的であって,早期栽培の稲自体の収量を高めることについては,未だ十分な関心が払われていない感がある。しかし南九州における普通栽培の稲作は,程度の多少はあっても常に台風による災害を予想しなければならない状態にあり,又稲の発育生理の面から見て必ずしも合理的なものではなく,むしろ早期栽培を行うことによって,稲の生理に,より適合した栽培法を取ることが出来るのではないかと考えられた。そこで南九州における稲の増収栽培法として早期隷培の収量を高めるに必要と思われる実用的な要素を取り入れた栽培を行い,稲の生育経過並びに収量に及ぼす影響について検討を加えてみた。試験初年度であり不備の点も多く,十分な成果は得られなかったが結果の概要を報告する。なお試験は昭和35年に行ったものである。
- 日本作物学会の論文
- 1961-10-25
著者
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