多条播栽培による麦の生態的特徴について(予報)
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概要
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麦類生産合理化のために各種の多条播栽培法比較試験が行われているが,これら栽培法の現段階での主なねらいは次の2点にあるものと考えられる。(1)施肥播種機を導入し除草剤と組合せ使用することによって,播種管理行程(慣行所要壷力のほぼ2/3をしめる)を省力化すること。(2)利用率の増大密植による増収をはかること。筆者らも昭和33年度より本試験をとりあげて目下継続中であるが,過去2年間の成績よりみて上記2条件を或程度みだし,将来九州主要裏作麦地帯にとり入れられる可能性があるものと推測される。しかし本栽培法は慣行法とかなり異った形をとるので品種,栽植密度等更に検討を要する点が多い。ここでは本栽培法にほとんど共通する不耕起ならびに密播という隷培環境から生ずる作物の生態的特徴,とくに倒伏と根系について考えてみたい。
- 日本作物学会の論文
- 1961-10-25
著者
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