上越地方の野生ユキツバキ集団に見られる変異の傾斜
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概要
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照葉樹としてのツバキは, 日本列島に固有の植物でヤブツバキ(Camellia japonica L.)とユキツバキ(C. rusticana HONDA)の2種が知られている。ヤブツバキは, 太平洋沿岸部を中心とした照葉樹林帯に広く分布する。一方ユキツバキは, 日本海側の標高1, 000m位までの多雪山岳・丘陵地帯に分布している。両種の間には, 地理的分布のほかに, 樹形, 茎の弾性, 花形, 葉柄毛茸あるいは葉脈の透明度など形態的にも明らかな差異が認められる。萩屋と石沢(1961)は, 新潟県の野生および栽培ユキツバキの変異を詳細に調査した。その中で, ヤブツバキとユキツバキの中間型の分布する地域として, 北蒲原や北頚城地方の日本海に面する丘陵地帯をあげている。丸山(1979)は, 両種の中間型と見られるユキバタツバキの分布を明らかにしている。本研究では, 上越市の北陸本線谷浜駅の近くの阿比多神社から標高253mの丘陵稜線に至る日本海に面する傾斜地に自生するユキツバキ集団に見られる変異を調査した。
- 日本作物学会の論文
- 1984-03-31
著者
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