一代雑種イネ種子の結実率と開花期の関係
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概要
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ハイブリッド・ライス利用のためのF_1種子の採種効率を, 父母本の開花期の同調の仕方との関係で検討した。(1) 開花期が合致して, 花粉量が十分あれば, 平均50%程度の結実率が可能とみられた。(2) アキヒカリ型の雄性不稔系統と密陽23号の組合せでは, 父母本の出穂期の差が4〜5日で15〜20%, 9〜10日で5%程度の結実率となった。(3) 実際の結実率は, この値よりかなり下がるものとみられ, 父本の開花期間との関係で4〜5日の出穂期の差が限度と考えられた。(4)開花期を同調させるための父母本の移植適期の推定法を提案した。(5) F_1種子生産費の経済性を採種効率の関係から試算した。
- 日本作物学会の論文
- 1986-03-31
著者
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