水耕栽培下でのアブラナ科(Brassica)植物によるカドミウムと無機養分の吸収特性
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概要
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水耕栽培により,23品種のCdならびに無機養分の吸収特性を調べた.アブラナ科植物は10μMCdの条件下で茎葉のCd含有率は約200〜600mg kg^<-1> DWとなり,イネ科のコムギおよびトウモロコシより高かった.成長阻害50%の場合の水耕液Cd濃度は約25μMであった.さらに,23品種のアブラナ科植物は,Cd吸収と感受性が異なり,25μMCdの水耕液の場合,高い品種の茎葉は約1,200mg kg^<-1> DWのCd含有率を示した.植物のCdの吸収は,Cdの蓄積特性と感受性という2つの因子で決まり,植物のCd吸収量は植物の乾物重および茎葉のCd含有率との間に高い相関があることが示唆された.無機養分の吸収に関しては,Cdが存在する環境下で,植物養分の吸収と移行が影響を受け,とくに,Zn, CuおよびFeは,Cdの存在下で根部に蓄積した.これは,植物に対するCd障害の1つのパターンであると考えられた.
- 社団法人日本土壌肥料学会の論文
- 2004-06-05
著者
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