秋田県内のシロアズキ在来品種間における収量特性の比較

元データ 1991-03-05 日本作物学会

概要

アズキ(Vigna angularis)のなかでも,極めて在来性の強いシロアズキの収量特性を明らかにする目的で,秋田県内の在来系統10系統を栽培し,形態的特性と収量構成形質について比較検討を行った. 1) 収量構成形質は,百粒重と個体当り粒数で系統間差異が大きく,その粒数百粒重比(1株粒数/百粒重)をパラメータにして,粒大型,中間型,粒数型の三つの型に類別された系統群と形態的特性との関連では,個体当り分枝数は粒数型系統で多く,粒大型系統で少なかった. 2) 生育相の特徴をみると,栄養生長期間については,粒数依存の大きい系統ほど長くなる傾向がみられたが,結実期間については系統間に差がみられなかった. 3) 粒数依存系統群は英の成熟斉一性が低く,個体内での子実の成熟不揃いが大きいために,子実の脱粒率も高くなる傾向がみられた. 4) 諸形質の系統間差異と栽培地の気象要因との関係をみたところ,個体当り分枝数と粒数は,栽培地の積算日照時間(過去16年間の生育期間中の月別平均値)との間で高い正の相関が,ー方,百粒重は積算温度(27年間の同様の平均値)との間で高い負の相関が認められた.

著者

寺井 謙次 秋田大学教育文化学部
堀江 岳志 秋田大学教育学部

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