移植期の違いがイネ品種の早晩性に及ぼす影響とこれによる品種の分類

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概要

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山口県を含む西日本一帯では、積雪も少なく、冬期を比較的温暖に経過することから、イネと畑作物の二毛作を行うことができる。そのためイネの裏作に、野菜、飼料作物などの畑作物を栽培することにより、水田の高度利用を図ってきた。一方、近年、米の生産過剰とともに、農業経営に対する裏作の重要性が高まってきている。よって、今後裏作物主体の農業経営を考えるならば、その商品価値を高める様々な栽培体系・作期に応じて、表作物であるイネの栽培体系・作期をも変えていくことが必要であり、稲作での全く新しい品種育成、栽培技術、用途開発が期待される。本研究ではイネの移植期と品種との組み合わせから出穂期を制御することで新たな栽培体系を確立するための基礎的知見を得ることを目的とし、国内外のイネ311品種について、山口県での慣行法である6月上旬と慣行法よりも約1ヵ月半早い4月中旬に移植し、それぞれの作期における早晩性を分類した。
日本作物学会の論文
1997-07-29

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