3 メチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌の遺伝的検索
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概要
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メチシリン耐性ブドウ球菌(MRS)は, コアグラーゼ産生性からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(MRCNS)に分類される. 一般に, 従来からMRSAのほうがコアグラーゼ産生によりフィブリン凝固物を形成させ, 組織侵襲性の点で, MRCNSよりも病原性が高いと考えられている. しかし, 近年, MRCNS感染症が増加してきたことやコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の S. epidermidis が, S. aureusよりも先行して多剤耐性化することから, MRCNSはMRSAと同様, 病原性が高いと考えられる. 本研究では, MRCNSを遺伝学的に検索するために, 臨床から分離されたMRCNSのDNA-DNA hybridizationによる同定, plasmid DNAとchromosomal DNA の分析および mecA 遺伝子の検出を試みた.
- 大阪歯科学会の論文
- 1997-03-25
著者
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辰巳 浩隆
大阪歯科大学附属病院総合診療
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黒田 洋生
大阪歯科大学口腔診断学講座
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黒田 洋生
京都インプラント研究所
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仲屋 峰泰
大阪歯大・口腔診断
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辰巳 浩隆
大阪歯大・口腔診断
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黒田 洋生
大阪歯大・口腔診断
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辰巳 浩隆
大阪歯科大学総合診療・診断科
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