Hall 型電気伝導度検出器(ハロゲンモード)付ガスクロマトグラフを用いた有機塩素系農薬の残留分析
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概要
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Hall型電気伝導度検出器付ガスクロマトグラフ(HECD-GC)の残留分析への適用性を検討した.試料をアセトン抽出, ヘキサン転溶後, ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により精製を行ないヘキサンで定容としてHECD-GCで分析した.精製はGPCにより試料由来の油脂および葉緑素等の色素の大半を除去することができたため, GCでキャピラリーカラムを用いてもカラムを損なうことなく高感度分析が可能であった.HECDはECDに比べ有機塩素化合物に対して絶対感度は1/100程度と低いが, きわめて高い選択性を有するために作物由来の妨害を受けにくく, 簡易な精製法で測定が可能であった.このため, 供試する試料の量を100 g程度とすることで, ppbオーダーの検出感度が容易に得られた.40農薬について7作物を用いた添加回収試験を行ない, dichlorvosおよびflucythrinateを除いて73∿119%の回取を得た.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-05-20
著者
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