活性炭-フロリジルミニカラムを使用した農薬残留分析のための精製法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ガスクロマトグラフィーによる残留農薬の簡易分析法のための精製法として, 活性炭-フロリジルのミニカラムの有用性について検討した.試料をメタノールで抽出し, 抽出物をトルエンへ転溶させ, トルエン溶液をミニカラムを用いて精製し, ガスクロマトグラフ(ECDおよびFTD)で定量した.25農薬, 15作物について回収率試験を行なった結果, dimethoateおよびoxadixyl以外の農薬はすべて90%以上の回収率を得た.検出限界は有機リン剤が0.01∿0.02ppm, カーバメイトおよび合成ピレスロイドが0.05ppm, 有機塩素剤が0.005ppmであった.本法は簡便かつ迅速な方法であり, 多くの農薬のモニタリングに広く適用できると思われる.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-05-20
著者
-
石井 康雄
農林水産省農薬検査所
-
阪本 剛
農林水産省農薬検査所
-
朝倉 健司
農林水産省農薬検査所
-
谷内 純一
農林水産省農薬検査所
-
足立 教好
農林水産省農薬検査所
-
朝倉 健司
農林水産省消費・安全局
関連論文
- 高速液体クロマトグラフィーによるチオファネートメチルとその分解・代謝物の残留分析法
- 製茶過程における茶葉中のダイオキシン類の挙動
- 農薬使用のリスク評価とリスク指標開発(環境と化学物質(内分泌撹乱物質, ダイオキシン)のリスク評価とリスク削減のための手法)
- SB1 農薬使用のリスク評価とリスク削減のための指標開発
- 水稲栽培における農薬の環境負荷量推定と生態影響評価-異なる栽培体系での比較-
- 雄ウズラに経口投与した 4, 5-^C-エチレンチオウレアの体内での分布と排泄
- 電気化学検出器付高速液体クロマトグラフを用いたフェノール類の微量分析
- 電気化学検出器付高速液体クロマトグラフィーを用いたアニリン化合物の残留分析法
- Hall 型電気伝導度検出器(ハロゲンモード)付ガスクロマトグラフを用いた有機塩素系農薬の残留分析
- 自動ゲル浸透クロマトグラフィーを用いた農薬残留分析のための精製法
- 活性炭-フロリジルミニカラムを使用した農薬残留分析のための精製法
- 玄米中の2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸除草剤の残留分析法におけるゲル浸透クロマトグラフィ-及びフロリジルカラムクロマトグラフィ-による精製法
- 環境庁告示による残留農薬の分析方法(その 5) : 1980 年 3 月∿1982 年 4 月に告示された農薬
- 汚泥肥料の規制の動向と今後の土壌肥料学への期待
- カドミウムの国際食品規格の検討状況(国内外情報)
- 環境汚染と食品安全のリスク
- 農薬水田圃場モデル(PADDY)による水田から流出した農薬の河川流域における挙動予測
- ウズラにおけるヘキサクロロベンゼンの体内分布と蓄積及び排世
- 微生物農薬の実用化に向かっての諸問題--農薬登録における微生物農薬の安全性評価 (第5回バイオコントロ-ル研究会講演要旨)
- SF-105-3 ロボット心臓手術における4D-CTによるヴァーチャルイメージング(SF-105 サージカルフォーラム(105)心臓,第112回日本外科学会定期学術集会)