雄ウズラに経口投与した 4, 5-^<14>C-エチレンチオウレアの体内での分布と排泄
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概要
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雄ウズラに4, 5-^<14>C-ETUを経口投与し, 体内での分布と排泄を調査した.投与された^<14>C-ETUの放射能は投与後1時間以内に全身にほぼ均一に分布した後, 一部の臓器を除き急速に消失し, 投与後24時間以内に最大値の1/10以下となった.甲状腺, 眼球(網膜またはブドウ膜), 幼毛根部では特異的な放射能の集中と残存性が認められ, 甲状膜, 眼球での放射能の消失半減期はそれぞれ84時間, 126時間と計算された.甲状腺以外の部位でETUが特異的な残存性を示す報告は他に見当たらない.糞中への排泄は投与後1∿3時間に最大の排泄率を示し, 24時間後までに投与量の75.2%, 同じく48時間では77.3%であったが, 48時間以後の排泄は少なく, 168時間までにさらに1.2%の排泄を認めたにすぎなかった.
- 1982-02-20
著者
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阪本 剛
農林水産省農薬検査所
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阪本 剛
Agricultural Chemicals Inspection Station, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
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