自動ゲル浸透クロマトグラフィーを用いた農薬残留分析のための精製法
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概要
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自動ゲル浸透クロマトグラフの農薬残留分析への応用の可能性について実験を行なった.試料をアセトンで抽出し, ジクロロメタンへ転溶し, GPCによって精製した.GPCのゲルとして, Bio Beads SX-3を, 移動相としてジクロロメタン/シクロヘキサン(50 : 50, v/v)を用いた.測定はN-P FID付きGLCを用いた.GPCのみで精製が不十分な場合は検液のアセトン溶液を少量のフロリジル層を通過させることで妨害物を除去することができた.24農薬についてGPCの溶出容量を求め, 19農薬-16作物を用いて添加回収試験を行なった.0.1∿0.2ppmの添加で80∿110%の回収率を得た.本法の検出限界は0.005∿0.05ppmであった.自動運転ができるGPC装置は残留農薬の分析のための精製法として広い適用性があった.
- 日本農薬学会の論文
- 1990-05-20
著者
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