土壌中における農薬の溶脱性試験法
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概要
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1) 薬剤の土壌溶脱性を表わす方法として, 一定濃度の薬液が定常的に土壌柱に滴下する系を想定し, 浸出液の濃度変化を示す多項式を導いた.2) この多項式は土壌吸着率, 土壌柱の理論段数, 溶液の移動距離を示す仮想段数からなり, 溶出曲線の変曲点から理論段数が推定される.3) ピクリン酸の溶出曲線から, 理論段数1段当たりの土壌量12gが, 土壌柱の大きさに関係なく得られた.4) 塩素酸イオンの土壌への吸着は負で, 物理的に意味のある理論段数値は得られなかった.5) ペンタクロロ安息香酸の土壌吸着は小さく, 試験した土壌量(25g)では物理的に意味のある理論段数値は得られなかった.
- 1980-05-20
著者
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